授乳中に抜け毛が増えると、「母乳に影響はない?」「授乳をやめたほうがいい?」「薬やサプリ、育毛剤は使える?」と不安になりますよね。

この記事では、授乳中の産後抜け毛でできる対策と、自己判断せず医師や薬剤師へ相談したいことを、優先順位に沿って整理します。

結論:授乳中に抜け毛が増えても、授乳だけが原因とは限りません。産後の体の変化に、睡眠不足・食事・ストレスなどが重なる場合があります。

抜け毛だけを理由に授乳方法を自己判断で変えず、①休息と食事、②摩擦対策、③迷う薬・サプリ・育毛剤は相談、の順で進めましょう。

この記事で分かること

  • 産後の抜け毛は授乳中だと長引くのか
  • 授乳中でも取り組みやすい抜け毛対策
  • 薬・サプリ・育毛剤を使う前の確認点
  • 皮膚科などへ相談したい症状と目安

※本記事は医療上の診断を行うものではありません。産後の抜け毛の経過や、授乳中に使える薬・成分には個人差があります。症状が強い場合や判断に迷う場合は、医療機関や薬剤師へご相談ください。

【記事情報】
目的:授乳中の産後抜け毛で、できることと相談したいことを整理する
範囲:授乳との関係、生活・食事・摩擦対策、薬・サプリ・育毛剤、受診目安
最終更新日:2026年7月20日
執筆・編集:葉山みこ(医師監修なし)
広告・PR:あり

※以下は一般的な目安です。感じ方には個人差があります。つらい・不安が強い時は早めの相談も選択肢です。

今すぐ(当日〜数日)

急に大量に増えた/円形に抜ける/強い痛み・出血・じゅくじゅくがある/発熱や体調不良を伴う

近日中(1〜2週間以内)

2〜4週間続いて減らない/赤み・湿疹・膿っぽさがある/強いかゆみで眠れない

様子見(セルフケア優先)

生活の乱れ・季節・摩擦要因が思い当たる/まずは2週間ほど“こすらない・整える”を試す(改善しなければ相談を)

迷う時は、受診の判断材料をQ&Aで整理できます。受診の目安・Q&A(カテゴリ)

産後の抜け毛は授乳中だと長引く?

授乳していることだけで、産後の抜け毛が長引くとは言い切れません。

産後は妊娠・出産に伴う体の変化によって、一定の時期に抜け毛が増えることがあります。一般に「産後脱毛」などと呼ばれますが、始まる時期や続く期間には個人差があります。

授乳中は、夜間授乳による睡眠不足や食事時間の不足、育児の負担などが重なり、「抜け毛が長引いている」と感じやすくなる場合もあります。

授乳中に重なりやすいこと

  • 夜間授乳などによる睡眠不足
  • 食事をゆっくり取れないことによる偏り
  • 育児や家事による身体的・心理的な負担
  • 抱っこや結び髪による摩擦・引っぱり

「何か月続く?」「回復しているサインは?」という疑問は、産後の抜け毛が続く期間と回復の目安を確認すると整理しやすくなります。

産後の抜け毛に関する一般的な情報は、次の医療機関の解説も参考になります。
Cleveland Clinic:Postpartum Hair Loss
American Academy of Dermatology:Hair loss in new moms

結論:まずは
生活→摩擦→頭皮→必要ならアイテム
の順で整えると、迷いにくいです。

  • 生活:睡眠・食事・ストレスの立て直し(“抜け毛を増やしやすい要因”を減らす)
  • 摩擦:洗い方・乾かし方・結び方・枕など「こすれ」を減らす
  • 頭皮:乾燥・かゆみ・赤みなど“状態に合わせたケア”に寄せる
  • 必要ならアイテム:低刺激シャンプーや医薬部外品などを検討(無理はしない)

全体像を先に整理したい方はこちら。女性の抜け毛対策の優先順位(解説)

原因は1つに決めきれないことも多いです。
当てはまりそうな順に“1つずつ”対策すると、遠回りになりにくいです。

生活

生活習慣(カテゴリ)

睡眠不足・ストレス・夜勤などが続いている

摩擦(カテゴリ)

濡れ髪・結び髪・枕・タオルなど“こすれ”が多い

頭皮(カテゴリ)

かゆみ・赤み・フケ・ニオイなど“症状”がある

受診

受診の目安・Q&A(カテゴリ)

急増・円形・強い痛み・体調変化など不安が強い

抜け毛を理由に授乳をやめる必要はある?

抜け毛だけを理由に、自己判断で授乳をやめる必要があるとはいえません。

授乳をやめれば抜け毛がすぐ落ち着くとも、一律には判断できません。産後の抜け毛には体の変化だけでなく、睡眠・食事・ストレスなど複数の要素が関係する場合があるためです。

授乳方法を変えるか迷う場合は、抜け毛だけで判断せず、母体の体調や赤ちゃんの状況も含めて、産婦人科・助産師などへ相談してください。

授乳中の抜け毛対策は3つに絞る

授乳中は時間も体力も限られます。対策を増やしすぎず、次の3つを順番に進めましょう。

授乳中の抜け毛対策を休息と食事、摩擦対策、薬・サプリ・育毛剤の相談という3段階で示した図

まずは休息と食事の負担を小さくし、髪への摩擦を減らします。薬・サプリ・育毛剤など、判断に迷うものだけを医師や薬剤師への相談に回すと、無理なく進めやすくなります。

授乳中の薬・サプリ・育毛剤は使える?

授乳中に使えるかどうかは、薬や商品の種類、成分、使用方法によって異なります。

「女性向け」「産後向け」「自然由来」などの表示だけでは判断できません。母乳への影響が心配な場合は、商品名や成分が分かる状態で医師・薬剤師へ相談しましょう。

授乳中に薬、サプリ、育毛剤を使う前に商品区分や成分を確認し、迷う場合は相談する流れを示した図

使用の可否を一律に決めるのではなく、商品区分・成分・注意書きと、現在使っている薬やサプリを確認します。分からない点がある場合は、授乳中であることを伝えて医師・薬剤師やメーカー窓口へ相談してください。

薬を飲んでいる場合

処方薬や市販薬を自己判断で中止したり、量を変えたりしないでください。処方した医師や薬剤師へ、授乳中であることを伝えて確認します。

授乳中の処方薬に関する一般的な考え方は、次の情報も参考になります。
CDC:Prescription medications while breastfeeding

サプリを飲みたい場合

サプリを飲めば、産後の抜け毛が早く落ち着くと断定することはできません。複数の商品を自己判断で追加すると、成分の重複や飲み合わせが分かりにくくなることもあります。

食事・検査・補助の順で考えたい方は、授乳中に産後サプリを追加する前の確認順を整理するをご覧ください。

市販の育毛剤を使いたい場合

育毛剤は「女性用」という表示だけでなく、医薬品・医薬部外品などの区分、配合成分、授乳中の注意書きを確認します。

開始時期や成分の見方は、授乳中に育毛剤を検討するときの成分と注意点を確認するで詳しく整理しています。

授乳中にできる休息・食事・摩擦対策

休息は「長さ」より回数を意識する

授乳中は、まとまった睡眠を確保しにくい時期です。長時間眠ることだけを目標にせず、短時間でも体を休める機会を増やします。

  • 5〜10分でも横になる
  • 夜の家事を一つ減らす
  • 抜け毛を確認する回数を決める

すべてを毎日続ける必要はありません。できる日に一つ選ぶだけでも十分です。

食事は不足を決めつけず、無理なく整える

髪のために特別な食品だけを食べるのではなく、主食・主菜・副菜を無理のない範囲で整えます。

卵・魚・肉・大豆製品・乳製品など、たんぱく質を含む食品を少しずつ取り入れましょう。鉄不足などが気になる場合は、自己判断でサプリを増やす前に相談してください。

忙しい授乳中に取り入れやすい食事は、産後の抜け毛で意識したい食べ物と食べ方を確認するで整理しています。

洗う・乾かす・結ぶときの摩擦を減らす

抱っこや前かがみが増える授乳中は、髪が衣服や枕に触れたり、結び髪で引っぱられたりしやすくなります。

洗う:シャンプーを泡立て、爪を立てずに指の腹で洗います。

乾かす:タオルで押さえて水分を取り、根元から短時間で乾かします。

結ぶ:強く引っぱらず、結ぶ位置や分け目をときどき変えます。

毎日の摩擦対策をまとめて見直したい方は、ドライヤー・タオル・枕・結び方の摩擦対策を確認するをご覧ください。

産後ケア全体の優先順位は、産後の抜け毛ケアを何から始めるか確認するで詳しく整理しています。

授乳中の抜け毛で受診を考えたいサイン

産後によくみられる経過と思っていても、抜け方や頭皮・全身の症状によっては、早めに医療機関へ相談したほうがよい場合があります。

相談を検討したい例

  • 円形や帯状に髪が抜けている
  • 急にごっそり抜ける状態が続いている
  • 頭皮に強い赤み・痛み・湿疹・かさぶたがある
  • 強いだるさ、動悸、体重変化などがある
  • 産後1年を過ぎても改善せず、悪化している
  • 不安が強く、睡眠や日常生活に支障が出ている

何科へ相談すればいい?

抜け方や頭皮症状が気になる場合は、皮膚科が相談先の一つです。強い倦怠感・動悸・体重変化などがある場合は、内科や産婦人科への相談も検討します。

受診するタイミングと相談先は、抜け毛で病院に行く目安と何科へ相談するか確認するで整理できます。

授乳中の抜け毛に関するよくある質問

授乳中だと産後の抜け毛は長引きますか?

授乳の有無だけで、抜け毛が続く期間が決まるとは言い切れません。産後の体の変化に、睡眠・食事・ストレスなどが重なるため、経過には個人差があります。

授乳をやめると抜け毛は早く落ち着きますか?

授乳をやめれば早く落ち着くとは一律にいえません。抜け毛だけを理由に授乳方法を変えず、母体の体調や授乳について迷う場合は、産婦人科や助産師へ相談してください。

母乳に栄養を取られて髪が抜けるのでしょうか?

「母乳に栄養を取られるから抜ける」と単純には判断できません。産後の体の変化、食事量、睡眠、体調などを分けて考えます。強いだるさや体重変化がある場合は、医療機関へ相談してください。

授乳中でもサプリを飲めますか?

商品や配合成分によって確認点が異なります。現在飲んでいる薬・サプリと商品情報を整理し、医師や薬剤師へ確認してから使うと安心です。

授乳中に育毛剤を使ってもよいですか?

一律には判断できません。医薬品・医薬部外品などの区分、成分、注意書きを確認し、迷う場合は医師・薬剤師やメーカー窓口へ相談してください。

まとめ|授乳中はできることから順番に

  1. 授乳だけが抜け毛の原因とは決めつけない
  2. 抜け毛だけを理由に授乳方法を自己判断で変えない
  3. 短時間でも休める機会を増やす
  4. 食事と摩擦対策を無理のない範囲で整える
  5. 薬・サプリ・育毛剤は成分を確認して相談する
  6. 気になる抜け方や全身症状があれば受診する

授乳中は、すべてを同時に変える必要はありません。まずは今日できそうなことを一つ選び、迷うものは医師や薬剤師へ相談しましょう。

抜け毛が多い時期の見方や気持ちの負担を減らす方法は、産後の抜け毛がピークの時期に負担を減らす方法を確認するで紹介しています。

広告・PRについて:本記事では商品やサービスを紹介する場合があります。授乳中に使用できるか、価格、容量、返金保証、解約条件などは変更されることがあるため、購入前に商品表示と公式情報をご確認ください。

安が強い」「続けやすい形で支えがほしい」と感じたら、必要なものだけを選びます(体質や状況で合う/合わないがあるため断定はしません)。

「分け目・つむじの見え方が気になる」「更年期で髪が細くなった気がする」など、ケアの軸を作りたいときは、まずは医薬部外品(育毛剤)を“選択肢のひとつ”として検討します。

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結論:サプリは“主役”ではなく、食事を土台にした「不足の補助」です。 とくに鉄・亜鉛・ビタミン類は、体質や体調によっては合わないこともあるため、まずは食事を整え、必要なら医療機関で相談(検査)してからが安心です。服薬中・持病がある・妊娠/授乳中などは、自己判断で始めず相談してください。

どれを選ぶか迷うときは、「いまの不安(抜け毛の増え方/頭皮症状/体調)」に合わせて優先順位を決めると、ムダな出費や遠回りを減らしやすいです。

参考文献

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